5-6 Joker

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「あはは、これって俺の答え次第でものすごーく重大なことが決まっちゃう気がするなあ」 「ヴィクラムも、俺は一番じゃないって言ってた。ということは周りの人の印象としては、私が好きなのってカイかナーレなの?」 「消去法で考えるとまぁ、そうなるかもね」  ジェイが明言を避けたがっているのが伝わってきた。 「でも一番大事なのはサヴィトリが後悔しないことだと思うよ」 「正直もう今回の計画破綻しかけてて後悔しかないんだけれど」  サヴィトリは眉間にしわが寄るのを抑えられない。  隙を晒すために色にボケた振りをするはずが、そんな余裕などなく、もれなく全員に振りまわされてしまっている。もちろん諸悪の根源は自分自身だ。 「じゃあ次は、同じ(てつ)を踏まないようにすればいいんじゃない?」  ジェイは人差し指でサヴィトリの眉間をぐりぐりと押し伸ばした。 「うっかり流れでカイとお風呂に入ったりしないで、風邪をひかないように体調に気を付けて、ヴィクラムの『瞳』に当てられないように気を強く持って、寝る時はベッドの下まできっちり確認すればいいってこと?」
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