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「ここが感じやすいんですね。ふふ、わかりやすくて可愛らしい」
カイラシュは胸の中心を避けるように揉みながら、耳も愛撫していく。わざと音を立ててくちづけをし、耳のふちや耳たぶを唇で挟む。
「ぁ……ん……はぁ……あ、ぅ……」
皮膚のすぐ下をぴりぴりとした痺れが駆け巡るのを感じ、サヴィトリの口から喘ぎと吐息とがないまぜになったものがこぼれた。湯気と涙で視界が滲む。
「もういっそ身体が先でもいいんじゃないか、って思っているんです。心は身体に付随しますからね」
カイラシュの手がサヴィトリの脇腹を撫でおろし、そのまま太腿まで下った。膝頭を丸く撫で、腿の内側に手を滑らせる。じりじりと足の付け根へ近付いていく。
「……だめっ!」
サヴィトリは意志と力を総動員させて、カイラシュの手を押さえつける。
「どうして?」
カイラシュは優しく尋ねた。しかしその指は太腿の上で急かすように円を描き、もう片方の手はサヴィトリの思考を乱すように胸の上で遊んでいる。
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