最終話 君が俺の最高の脛毛夫(づま)

1/1
前へ
/6ページ
次へ

最終話 君が俺の最高の脛毛夫(づま)

お義父さんとお義母さんも攻略し、またクエストだのイベントだの言ってくる茜を徹底的に追い返す。 俺があまりにも脛毛脛毛言うものだから、茜が一度脛毛を生やしてうちに押し掛けてきたのだが、俺はすぐに茜の脛毛が偽物だと分かった。 茜は永久脱毛をしていたから、生えるはずがなかったのだ。 今では茜は逆ハールートを諦め、メイン攻略対象で攻めているらしい。――――ってかこの世界、やっぱり茜の頭の中BLゲーだったの? とは言え、今では俺も翠との幸せな脛毛ライフを送っているわけである。 しかも今日は…… なんと今日は…… あぁ、今日は…… 素晴らしき……っ! 「翠の脛毛の4日目!」 「……あ、蒼さま。その……っ」 「この適度なチリチリ感、少しくねっとなった翠の脛毛たち。大切に大切に育成してきたこの脛毛たち!さらには内側に点々と生えた離れ脛毛も最高おおおぉっ!あぁ、翠こそが、俺の最高の脛毛(づま)だあぁぁぁぁ……っ!」 「……離縁してください」 いや、何でええええぇっ!!? ――――しかしそうは言いつつも、結局は離縁はせず、脛毛を育てくれる翠に……俺は翠の脛毛ごと愛されているのだと……分かっている。 (完)
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加