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最終話 君が俺の最高の脛毛夫(づま)
お義父さんとお義母さんも攻略し、またクエストだのイベントだの言ってくる茜を徹底的に追い返す。
俺があまりにも脛毛脛毛言うものだから、茜が一度脛毛を生やしてうちに押し掛けてきたのだが、俺はすぐに茜の脛毛が偽物だと分かった。
茜は永久脱毛をしていたから、生えるはずがなかったのだ。
今では茜は逆ハールートを諦め、メイン攻略対象で攻めているらしい。――――ってかこの世界、やっぱり茜の頭の中BLゲーだったの?
とは言え、今では俺も翠との幸せな脛毛ライフを送っているわけである。
しかも今日は……
なんと今日は……
あぁ、今日は……
素晴らしき……っ!
「翠の脛毛の4日目!」
「……あ、蒼さま。その……っ」
「この適度なチリチリ感、少しくねっとなった翠の脛毛たち。大切に大切に育成してきたこの脛毛たち!さらには内側に点々と生えた離れ脛毛も最高おおおぉっ!あぁ、翠こそが、俺の最高の脛毛夫だあぁぁぁぁ……っ!」
「……離縁してください」
いや、何でええええぇっ!!?
――――しかしそうは言いつつも、結局は離縁はせず、脛毛を育てくれる翠に……俺は翠の脛毛ごと愛されているのだと……分かっている。
(完)
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