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諒はベッドの端に腰かけて、途中のコンビニで買った水を飲んでいた。
「諒ちゃん、あのね、少しの間、目を瞑っていてくれない?」
おずおずと言う私に、諒は不思議そうに訊き返す。
「目を?どうして?」
「着替え、取りたいの」
諒はペットボトルを窓辺に置くと、立ち上がって私の方へ近づいてきた。ドアを開けて私の姿を見ると、目を瞬かせた後くすっと笑った。
「エロすぎ」
「そんなに見ないでよ」
「そのままでいいだろ」
「でも……恥ずかしい」
もじもじしている私の手を取り、諒は自分の方へ引き寄せた。
「俺たちは特別な関係になったんだろ?恥ずかしがる必要なんかない。おいで」
仕方無しに私はバスタオルの胸元を抑えながら、部屋に入った。
諒は着ていたルームウェアを脱ぐと、ベッドに座って私の方へ腕を伸ばした。
「ここに来て」
諒の言葉に私は素直に従った。彼の脚の上を跨ぐように座らせられて、バスタオルの裾がめくれ上がる。
諒は私を抱き締め、胸元に口づけながら言った。
「長かったよ。瑞月の気持ちが手に入るまで」
「諒ちゃん……」
「今夜はこないだ以上にたっぷり愛してやるから、たくさん鳴いて。瑞月がやっと俺の恋人になったってこと、目いっぱい実感させてくれ」
諒はそう言いながら私の体からバスタオルを滑り落とした。露わになった私の胸に熱い息がかかる。
「瑞月、キスしてよ」
諒は私を見上げて囁いた。
「ん……」
私は諒の頭を抱くようにして、彼に口づけた。
舌を絡め合っているうちに、互いに互いを求める気持ちが溢れ出す。触れ合う肌が熱を持ち始めた。背中を撫でていた諒の手が私の腰を伝い降りて行く。その先へとさらに滑り降りた指先が優しく、けれど淫らに私を蕩かし始めた。
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