EP-18

6/9
前へ
/182ページ
次へ
諒はベッドの端に腰かけて、途中のコンビニで買った水を飲んでいた。 「諒ちゃん、あのね、少しの間、目を瞑っていてくれない?」 おずおずと言う私に、諒は不思議そうに訊き返す。 「目を?どうして?」 「着替え、取りたいの」 諒はペットボトルを窓辺に置くと、立ち上がって私の方へ近づいてきた。ドアを開けて私の姿を見ると、目を瞬かせた後くすっと笑った。 「エロすぎ」 「そんなに見ないでよ」 「そのままでいいだろ」 「でも……恥ずかしい」 もじもじしている私の手を取り、諒は自分の方へ引き寄せた。 「俺たちは特別な関係になったんだろ?恥ずかしがる必要なんかない。おいで」 仕方無しに私はバスタオルの胸元を抑えながら、部屋に入った。 諒は着ていたルームウェアを脱ぐと、ベッドに座って私の方へ腕を伸ばした。 「ここに来て」 諒の言葉に私は素直に従った。彼の脚の上を跨ぐように座らせられて、バスタオルの裾がめくれ上がる。 諒は私を抱き締め、胸元に口づけながら言った。 「長かったよ。瑞月の気持ちが手に入るまで」 「諒ちゃん……」 「今夜はこないだ以上にたっぷり愛してやるから、たくさん鳴いて。瑞月がやっと俺の恋人になったってこと、目いっぱい実感させてくれ」 諒はそう言いながら私の体からバスタオルを滑り落とした。露わになった私の胸に熱い息がかかる。 「瑞月、キスしてよ」 諒は私を見上げて囁いた。 「ん……」 私は諒の頭を抱くようにして、彼に口づけた。 舌を絡め合っているうちに、互いに互いを求める気持ちが溢れ出す。触れ合う肌が熱を持ち始めた。背中を撫でていた諒の手が私の腰を伝い降りて行く。その先へとさらに滑り降りた指先が優しく、けれど淫らに私を蕩かし始めた。
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1157人が本棚に入れています
本棚に追加