EP-28

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私に口づけながら、諒はワンピースの背中に手を回してファスナーに手をかけた。はらりとワンピースが床に落ちる。 下着姿となった私を見た途端、彼の瞬きが止まった。 「どうしたの?」 諒は黙ったまま私を見つめている。 その視線に耐えられなくなり、私はくるりと背中を向けた。すでに何度も裸を見られているのに、今はキャミソールだって着ているのに、下着姿を見られるのがなぜかとても恥ずかしい。 「改めて見惚れたの。綺麗だ、可愛いなって」 諒は言いながら、撫でるような手つきでキャミソールを私の体から滑り落とした。 「今日の下着、初めて見るな。……ん?」 私はどきっとした。 やっぱり、やりすぎちゃった……? しかし今さら隠しようもない。諒に背中を向けながら、弁解めいた言葉を並べる。 「あ、あのね。今日は特別な日だし、だからたまにはこんなのも着てみようかな、なんて思ったの。でも、やっぱり私には似合わないよね。自分でもどうかな、って……あっ……」 諒の手が私の体に絡みついた。背中に彼の体温を感じて鼓動が跳ねる。 私のうなじに唇を寄せ、その大きな手で胸の膨らみを包み込んで彼は囁いた。 「似合うよ。おまけに特別すぎてやばいくらい」 諒は私の腰を撫でながら紐を弄ぶ。 「しかもこのパンツ、なんだよ。透けて見えるし、布の部分が少なすぎだろ。まさか朝からこれつけてたのか」 「ち、違うよ。一度部屋に戻った時に……」 「瑞月がこんな下着つけるようになるなんてな」 言いながら、諒はショーツの中に前から手を入れて指を走らせた。 「あ……やだ、まだシャワーしてない……」 「でももう、気持ちよさそうだけど?こんな下着してるからじゃないのか。ほら」 「やっ……。いじわるしないで……」 小さく笑う諒の声が耳元に響く。 「一緒にシャワーしよう。洗ってやるから」 今までは一緒の入浴は恥ずかしくて避けていた。でも、今夜はそうしてもいいと思えて私はかすれ声で答えた。 「うん」
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