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諒の口づけのせいで脚から力が抜けていく。
彼はそんな私の両脚をソファの上に乗せた。バスローブの裾が広がり、露わになった脚の付け根に指を滑らせて行く。
「恥ずかしい。電気、消して」
「このまま抱きたい。他の誰も知らない瑞月の全部を俺に見せて」
諒は私の脚の間に顔を寄せると、内腿を撫でながら舌を這わせ始めた。
「あっ……」
彼の口元からもれる淫らがましい音は、否が応にも耳に入った。その音に自分でも興奮してきているのが分かる。恥ずかしいのに彼を振り払えなかった。私はその快感に溺れないように、すがるように、諒の頭に手を伸ばし、途切れ途切れの声で彼に訴えた。
「お願い、ベッドでして……」
諒は手の甲でぐいっと口元を拭い、満足そうな顔で私にキスをした。
「意地悪してごめん。でも、瑞月が今日は色々と可愛いことを言ったりしたせいだからな」
諒は私の体を抱え上げると、ベッドの上に横たえて優しい声で言った。
「お前が言った通り、体中に記憶が残るくらい、俺の気持ちを刻み込んでやるよ」
諒は、好きだ、愛していると何度も囁きながら、私の体を優しく撫でていった。
諒の甘い囁き、いつもと違う場所、いつもと違う状況、そして少し前にソファの上で淫らに口づけられたせいで、私の体は敏感すぎるほど感じやすくなっていた。バスルームでのひとときの余韻もあって、彼の指先が微かに触れただけで私の口からは吐息がもれる。
私は諒の首に手を伸ばした。
「諒ちゃん、大好き。愛してるって何回言えば、この気持ちを分かってもらえるんだろう。私、諒ちゃんでいっぱいだよ」
諒は愛おしそうに私を見つめて、口づけた。
「そんなこと言われたら、やめてって言われても、やめてあげられない。今から謝っておく。ごめんな」
私は首を振る。
「いいよ。諒ちゃんが満たされるまで、たくさん愛して」
その言葉を聞いた諒は、ますます熱く深く私に口づける。
私は諒を全身で求め、すがりつくように彼の体に腕を伸ばした。
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