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「なんと!?こんな術式があったとは……さすがメティス様、すばらしい知恵と技術です!!ここでこうして必要なマナを周囲の大気や生物から取り込んで……なるほど、これで物質に転換するのか……」
何やら感極まっているようだが何を言っとるのかさっぱりわからん。
だから技術系オタクは……と思うが、今のオリュンポスの便利で快適な生活はコイツの発明による部分が大きいので気にしないことにする。
うむ、ワシって大人じゃのう。
「そんなこと言ってないでメティス様に会わせて下さいよ!!ぜひとも師匠と呼ばせていただきたく!!」
んなこと言っても、もう消化しちゃったから無理。
「ちっ……使えない親父だ……(ボソッ)」
ぉぃ、何か言ったか……?
「……よしっ、できたぞ!!これで鎧も槍も、みんなアテナの成長に合わせて勝手にぴったりサイズに変化するぞ!!ついでに気分に合わせて色や柄も変えられるオプションつき!!更に夜にはヘッドライトで光る反射板で安心安全!!」
「からだにぴったりふぃっとちゃんなのだっ!!」
……ヘッドライトって何じゃ??というか気分で色柄変える機能って本当に要るのか?
「女の子なんだから、その日の気分に合わせてお洒落しないと」
……それ、装備ごと着替えちゃいかんの?
「あてなのそうびはははうえとあにうえのあいじょうたっぷりてづくりなのだ!ほかのものなんてきるきになれないのだっ!!」
「うう、良い子に育ってくれてお兄ちゃんは嬉しいよ……」
……仲良きことは美しきかな……??何はともあれ無事すくすく育ってくれているようで何よりだ。……という事にしておこう。
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