裏では

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裏では

時刻は、数時間前……森に入ってすぐの頃! ハクが話しかけて来た。 「リオン……この森の魔物の数が異常すぎる。」 「そんなに、多いのか? この前の地龍くらいか……?」 「それが、複数……いや、もっと居ると思ってくれれば良い。」 「それは、厄介だな……このメンバーで、対処可能か?」 「お前が、ドラゴンの力をフルに使えば問題はないが…… それをすると、色々と問題がありそうじゃからのぉ。 とりあえず、囲まれる前に分身体で様子を見るか……!?」 「分身体?」 「我の、この姿もお前の分身体の様なモノじゃ。 いいから、腕をドラゴンに変えて、爪を剥げ! 急がねば……1番近くの群れが、来てしまうぞ!」 「そんなに、焦らせるなよ! いっ……てぇ〜!!! 鱗と違って、爪は めちゃくちゃ痛いぞ。」 「その分、戦闘力の高い分身体を作り出す事が出来るのじゃ。 分かったら、早くしろ!!!」 そうして、俺は複数の分身体を作ると 森の各地に散らばらせた。 「とりあえず……お前は、分身体の目を使い状況を確認する事が最優先じゃ。 こちらの戦闘は、出来るだけーー勇者一向に任せて! 他の魔物の殲滅に尽力するのじゃ。 ベルは、勇者達の戦闘を見てーー戦闘とは、どう言うモノなのかを勉強せい。」 「わかった。」 「分かりました。」 「魔物の群れが、来るぞ!」 そして、俺は魔物の群れが来る事をヘルメス達に伝えると 「結構、多いな……コイツらは、ダイヤウルクか?」 「黒い姿をしているが、この辺の森に生息していると言う事は、ダイヤウルクで間違い無いと思う。」 「そんな事は、良いから! 陣形を整えて!!!」 「「おおー!!!」」 それから、黒いダイヤウルクとの戦闘が始まると 「ヘルメス! 俺達は、自分の身は守るが基本的には戦闘には参加しないからーー思う存分、お前達の実力を俺に見せつけてくれ!」 「バカ言ってんじゃないわよ!」 「そうだ!!! 何考えてやがる!」 「うるせー! 黙れ! こっちにも、事情があるんだよ!」 『ハク……分身体がやられた。』 「ならば、そこ場所にはーー3体の分身体を送れ。」 「いや、これ! かなり魔力を消費するんだが……」 「そんなもの、後からベルに回復させて貰えば良いだけじゃろ! つべこべ言わずに、言われて通りにしろ。」 それから俺は、魔力のをガンガン使い分身体を魔物も元へと送り込んだ。 その甲斐あってか……自分達の所に来た魔物達はヘルメス達の頑張りによって何とか対処できた。 そして、分身体では対処しきれなかった魔物は、後から倒しに行くと! 体力を回復させる為に、ベルの血を飲む事にした。 しかし、それをヘルメスに見られていたらしく。 少し言い争いになったが……睡眠魔法をかけて大人しくさせた。 まぁ、この調査が終われば達とはオサラバだし…… 別に、気にする事も無いかと思い寝床についた。
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