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両者の思い。
そして、リオンとヘルメスはぶつかり合った。
リオンは、ドラゴン力を使わずに剣のみで戦っていたが……
やはりヘルメスは、勇者と言うだけあって
剣の腕はリオンより上であった。
少しずつ押されるリオン……
「くそッ……ベリアルが居ない。今ーー魔力は、あまり使いたくは無いが……仕方ない。」
リオンは、残り少ない魔力を使いヘルメスに
魔法を放つが……黒い煙によって、それは防がれてしまった。
「こうなったら、ドラゴンの力を使う!
行くぞ! ヘルメス……死んでも悪く思うなよ。」
そして、リオンはドラゴンの力を解放すると……皮膚は鱗と変わり。
両腕は、ドラゴンの腕と変化したが……
結界に鱗を使ったせいで、守備力はーーかなり軽減されていた。
しかし、ヘルメスはーーそんな事は、お構いなしに攻撃を繰り出す。
「やっと、正体を表したな。化け物!!!
世界とベリアルを救う為に、ここで殺してやる。」
「ベリアルを守るのは、俺の役目だ!
お前になんか、任せられるかーー」
そして、再度! ぶつかり合う両者……
ヘルメスは、黒い闇の力により身体能力が向上ーー対してーーリオンは、守備力が低下した状態でーー
ヘルメスの攻撃により。血を流しながら戦っていた!
そして、吹き飛ばされるリオン……
「くそッ……剣技だけ言えば、ヘルメスの方が上なのか! 早くベリアルを助けなくてはいけないと、言うのに……」
「おい……お前、その姿…….本当に魔物だったのか?」
「魔物と言うかドラゴンだ。
そんな事は、良いからアイツを止めてくれ!」
「……そうね。
獣人族とかも居るし……ドラゴンに変身する魔法とかも存在すると思うし。
今は、ヘルメスを止める事が最優先ね」
「ドラゴンに変身する魔法って、それ古代魔法だろ! そんなもん使える奴、居ねーだろ。」
「元に、ここに居るだろ。
この力、制御が難しくてーー疲労やダメージが多過ぎると暴走する恐れがあるんだ。」
「それ、大丈夫なのか?
かなりダメージを受けてるみたいだけど……」
「ベリアルさえ助け出せれば、問題ない。
彼女の魔力が有れば、この力を抑える事が出来るんだ!」
「そう言う事なのね。
それをヘルメスは、勘違いして……」
「いや、勘違いって訳でもないが……どちらにしろ。
俺もベリアルも互いに互いが必要って事なんだ。」
「理由は、よく分からないけどーー分かったわ!」
「今のヘルメスは、普通じゃない。
どちらにしろ、止めた方が良いのは間違いない。」
すると、それを見ていたヘルメスが……
「お前達、何故!?
そんな悪と話をしているんだ!!!
僕を裏切るつもりかーーならば、そいつと共に死ね。」
そう言うと、左手を天にかざすと!
リオン達の元に、黒い稲妻を放って来た!
「ヘル…………」
ゴロゴロゴロゴロ……ピシャ! バリバリバリバリッ!!!
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「…………」
「……私達、生きているの?」
ミザリーとアルフレッドを守る為に、リオンはーー龍人へと姿を変えていた。
翼を広げ2人を守ったリオンは、黒稲妻の直撃をくらいーー翼は裂け、全身から煙を上げながら酷く出血していた。
「ありがとう……」
「大丈夫か!? お前……」
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ガガァァァァァァァーーーーーー!!!
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