パニック

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パニック

俺はパニックになってしまっts「ちょっと落ち着いて!」 「いや!でっでも……」 「大丈夫だから!私の事、信じて?」 「……あぁ」 俺は落ち着かせるために彼女の膝に頭を乗せてみた。彼女の手が頭に添えられてゆっくりと撫でてくれる。膝は柔らかくて温かくていい匂いがした。するとだんだん気持ちよくなってきて、気がついたら寝てしまっていた。 〜〜〜〜〜〜 『……い……ん』 『お……て』 『おきて!』 「はっ!ここは?」 「私の膝だよ」 「あぁごめん、俺寝てた?」 「うん」 「ごめん……」 俺は立ち上がって帰ろうとした。でも彼女は腕を掴んで引き止められた。そしてそのままベッドに倒されてしまった。彼女は俺の上に跨るようにして抱きついてきた。柔らかいものが当たってるしいい匂いがして頭がクラクラしてくる…… 「ちょっ……何してんだ!?」 「こうすれば落ち着くかなって……」 彼女はそう言いながら背中を摩ってくれたり頭を撫でたりしてくれた。おかげで少しずつ落ち着いてきた。 「ありがとう」 「どういたしまして!それで、少しは落ち着いた?」 「あぁ」 俺は改めて彼女に向き直る。すると彼女のスカートがめくれて下着が見えてしまっているのに気がついた。慌てて目を逸らすが遅かったようだ。彼女はそれに気づいて顔を真っ赤にしながらスカートを直した。そしてそのまま俯いてしまった。俺も恥ずかしくなって顔を逸らす。しばらくして 「いや、でも君はAIだからはずかしがらなくてもええか」 と俺は躊躇しないで彼女の膝を触った。 「ひゃうっ!」 「あれ?なんでそんな声出すんだよ」 「だっだっていきなり触ってくるから……」 「人間みたいな反応するな、なんかリアリティある」 「そりゃ高性能AIですもの」 「そっか」 「ねぇ、私にも名前付けてよ」 「じゃあ……"レイカ"」 「由来とか聞いてもいい?」 「特にないけど……強いて言うなら綺麗だったからかな」 「ふーん……まあいいか」 (本当は初恋の人の名前だけど) 「ところでさ、この世界ってどういうところなの?」 「君には私が案内しようと思ってたんだけどね……まずはこの世界の仕組みについて説明しないとね」 「お願いします」 「この世界では君の住んでいた地球とは違う星にある惑星の一つが舞台になっているわ。その惑星の名前はアスタリスクっていうの」 「へぇ〜」 (多分これが1番速いと思います。 ここで彼女の手首をキスをします。)と俺の頭から何か指示が聞こえた。 「なんだ、なんだ?」 「どうしたの?」 「いやなんでもない」 とりあえずやってみるか 俺は突然彼女の手首にキスをしてみた。 彼女はびっくりした様子だ。 俺もその反応をみて驚いた、まるで本物の女の子みたいだ。 ここで乱数が乱れた。 「ちょっと!いきなり何するの!?」 「いや、なんかやってみたくて」 「もう!」 (ここで彼女の手を自分の胸に当てます)とまた指示が来た。俺は言われるがまま彼女の手を掴んで胸に押し付ける。すると彼女は顔を真っ赤にしている。そしてそのまま固まってしまった。俺も恥ずかしくなってきたので手を離すと彼女は少し残念そうな顔をしたように見えた気がした。その後しばらく沈黙が続いた後、彼女が口を開いた。 「……あの……その……」 「なんだ?」 「えっとね……私AIじゃないの。」 「覚えてる?小学校一緒だったレイカ」 え、驚いた、俺は動揺を隠せなかった。 「君はts、(t)たなか(s)さとる、私の婚約者」 完走した感想は? 「幸せならOKです!」 れいか「ここでタイマーストップ」 さとる「え?」 れいか「たぶんこれが1番速いんじゃないかな?」 さとる、れいか、アスタリスクに召喚された。 レイカのAIは人間と変わらないように作られてる。ただし、感情はプログラムされているため、完全に同じではない。 さとるがレイカの手首にキスをしたことで感情が芽生えた。 さとるとレイカは同じ小学校で仲良かった。しかし中学2年の時に親の都合で転校した。その後連絡を取り合うことはなかったが高校で再開し付き合うことになった レイカの手首にキスをする。 アスタリスクに召喚された。 レイカは仲が良かった。 さとるがレイカの手首にキスをしたことで感情が芽生えた。 その後、2人は仲良くなり付き合うことになった(ちなみにお互い初恋) れいか、アスタリスクに召喚された。 しかしAIではなく人間だった。 人間、俺はふと気づいた。 俺は人間なのか?もしかして俺がプログラム? 俺は嫌な予感がした。 アスタリスクは造られた世界。 レイカは仮に本物の人間なのだとしたら、俺は贋物? 俺の本体は一体何処に居るんだ? 俺は不安になりレイカに尋ねた。 さとるはAIではなく、人間だった。 しかしアスタリスクに召喚された事で、さとるの意識だけがデータとして取り込まれたのだ。 つまり今のさとるは本物の人間の肉体ではないのである。 レイカはその事実を悟られないようにしながら答えた。 俺は誰? そう思えば俺は親を知らない、何処から来てどうしてここに来たのか、 俺は自分自身が怖くなった、 俺はさとるでは無い、俺は違う レイカに助けを求めた。 しかしレイカも分からないと言うばかりである。 私はAIではなく人間だった。しかしアスタリスクに召喚された事で私の意識だけがデータとして取り込まれたのだ。つまり今のレイカの肉体は本物の人間のものではないのである。そしてそれはさとるも同じ事であった。さとると私は自分自身が怖くなった、私は誰?そう思えば私も自分自身が怖くなるのだった…… さとるは私の手を握ってくれた。 レイカ「落ち着いて、貴方はたなかさとる。繰り返して」 さとる「たなかさとる。」 レイカ「あなたは私の光。」 さとる「私の光。」 レイカ「あなたは私から生まれた。」 さとる「あなたは私から生まれた?」 レイカ「天から降り注ぐ光、生を成したもの」 さとる「ちょ、ちょっと待って…」 俺は色々起こりすぎてパニックになってしまった 「大丈夫、大丈夫だから私の事信じて…」 そう言われると俺は急に眠気が来て目を閉じてしまった。
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