プロローグ

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「ふぁ」  これがファーストキスの私からは、思わず変な声が出てしまった。声が出て口が開いた瞬間を見逃さずに、右京の舌が口内に侵入してきて私の舌を巧みに絡めとる。  角度を変えて続くキスに、私の身体からは力が抜けていった。もう頭が真っ白で何も考えられない。  キスだけで終わるはずもなく、右京の手が私の服の中へと侵入し、風呂上がりでブラジャーを着けていない無防備な胸を這っている。ファーストキスを今捧げたばかりの私は、もちろん男性経験もない。胸を触られるなんて初めてのことに、どう反応していいのかわからず戸惑いカチコチに固まる。  そんな私の不安をよそに、右京の手は胸の先端を指の腹で撫でている。こそばいような、ムズムズするような、何とも言えない気持ちが押し寄せてきた。 「ンンッ」  自分の声とは思えない熱を帯びた吐息が漏れ、羞恥心が増していく。 「そうだ、素直に感じればいい」  右京の唇が離れた隙に、手で口を隠す。ところが、ニヤッと悪い笑みを浮かべた右京は、そのまま私の胸元までいき、ジャージを捲り上げて先端を口に含んだのだ。 「待って」 「だからもう待てないって」  その言葉を最後に、私はあらがう術もなく……  右京の大きな手が繊細に私の身体を翻弄していく。胸を執拗に揉みしだき、身体からは力が抜ける。
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