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物語1 手紙
一題目「幸福の手紙」
玄関先の郵便物にふと見慣れない手紙があった。
「幸福の手紙?……」
私は内容を読んでみると以下の通りに書かれていた。
「この手紙を読んだらあなたの幸福に舞い込みます。これを読んだら次の方にも幸福の手紙を書いて読ませてください……か?」
なるほどね。たちの悪いイタズラね。
私はそのまま手紙を破いて捨てた。
しばらくすると私の父親が宝くじ1億円が当たった。
私たち家族は喜んでいた。
さらにそれを気に事業展開で大成功を治めたのだ。
私たち家族は優雅な暮らしに満喫していた。
手紙?
バカ言ってんじゃないわよ?
そんなもん知らないわよ。
だから私はこの地上世界を支配する。
しかし、世界征服一歩手前の所で私宛にある手紙が来たときに終わりを告げて全てを失った。
幸福の手紙 終
ニ題目「交換の手紙」
私たち家族は不幸だった。
あんなやつにいいようにやらされている!
なんでなんであんな奴なんかに!!
私はあいつに復讐してやりたい!!
全て奪い去りたい!!!
「お困りですね?」
そんな時に現れた青年が私の人生の転換点だった。
青年が手渡された手紙を読んでみた。
「この手紙を読んだあなたに財産、名声、健康、3つ全てが交換されます。これを読んだあなたはこの内容と同じ書いて次の方に渡して読ませて下さい」
「じゃあ僕はこれで」
青年はそのまま帰った。
すると私の元に彼の全ての遺産が渡った。
そうこれなら私はなんでもやれると思った。
そう、あいつに直接手紙を速達郵送させて読ませるように仕組んだのだ。
するとあいつの名声や財産は全て私の元に交換された。
そして私はこれで彼女の全てを奪い去った。
しかし、私はもう永くなかった。
なぜならあいつは余命半年だったから。
そうあいつは健康に思わしくなかったから。
私はなんて愚かだろうか。
私はもう二度と誰にも交換することはできなかった。
だから私はこの全てを人のために役立ててようと慈善事業を始めた。
そしてみんなのために私が考えた幸福の手紙を送ると人々は幸せになった。
そして私は亡くなる寸前最後のあいつに幸福の手紙を送った。それが罪滅ぼしだから。
交換の手紙 終
三題目「使命の手紙」
僕達家族はあいつに全て奪われた。
そう、全てあいつに母親の財産、名声、健康を交換されたからだ。
だから僕は過去に戻るのだ。
全てやり直すために。
だから母親に交換の手紙を書かせて僕が読んだ後、タイムマシンを使って過去に戻る。
僕はタイムマシンを開発したが余命半年だったから。
だからあいつにギリギリのところまで命を削った所で僕は彼女に手紙を渡すのだ。
しかし予想しない手違いがあった。なんとあいつがことあろうに交換の手紙を読んだ後すぐに僕達の屋敷邸に速達で送り昔の僕がその手紙を読んでしまった。
だから僕が慌ててその手紙のことを昔の僕に説明しようとしたが父親に見つかりその場で射殺された。
使命の手紙 終
四題目「過去の手紙」
息子が幼いまま亡くなってしまった。
私は生きる気力もなしに財産や名声を全てあいつに譲った。
私は愚かだった。
ようやく大事なモノを見失ってしまったのだ。
そしてあいつが私宛に幸福の手紙が送られてきた。
私は偶然にも幸福が舞い込んだが息子は返ってこなかった。
あとでわかったが射殺された青年が遺した機械がタイムマシンだと知った。
まだやり直せると私はタイムマシンで過去を戻りいくつか修正した後、最後の修正時にその幸福の手紙を受け取る私の前にその場で破り捨てた。
そして現代に戻った。
しかし息子おろか夫はいなかった。
私はふと思い誤った。
そう、あの幸福の手紙が渡ってないから、私は今の夫と結婚してなかったのだ。
そう気づいた私は早速、またタイムマシンを使う。まず過去に戻り私が破り捨てた後に幸福の手紙を玄関先に昔の私自身が読ませるように仕向ける。
そしてタイムマシンで一旦現代に戻る時に私はミスをおかす。
これは最初から何も変わってない!
私は慌ててタイムマシンを軌道修正して一旦過去に戻るときに不安定だったタイムマシンは時空の流れが乱れて私はどこかへ飛ばされてしまった。
タイムマシンはそこで壊れてしまった。
そして私はすこし遠い過去の時代に飛ばされたみたいだ。そこで人を探してる道中にその新しく旦那と恋に落ちる。そして私はそこで娘を産んだ時に交換されたあいつだと知った。しかし私は何もその時どうすることもできないまま幼い娘を残して亡くなった。
過去の手紙 終
幸福の手紙へ続く
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