64・地下祭壇

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 叫び声にはっと目を開けて振り返れば、階段から騎士の一人が転がり落ちてきたところだった。  咄嗟にジェラルドが受け止めたようだが……。 「え、な、何……?」  こつ、こつ、と誰かが階段を降りてくる足音が石壁に響く。  入口付近にいるジェラルドが、身構えるように腰に提げた剣に手をかけているのが視界に入った。 「ずいぶんと厳重な警備だな。まさか地下にいるとは思わなんだ」  低く、冷たい声が聞こえる。  それは、ジェラルドのものでもニコラスのものでもない。 「国王、様……?」    祭壇の部屋に現れたのは、どす黒いオーラをまとった国王様だった。  
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