3回目の告白

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3回目の告白

「今日は放課後の練習来れそぉ?」  ざわざわと騒がしい教室の中で、後ろの方からサアヤの声が聞こえてきた。  サアヤは、洸が仲良くしている女子の1人だ。  いつものように洸の席に群がっているのだろう。  洸の席は私の斜め後ろだから、視界には映らないけど会話はよく聞こえる。 「うん、難しいかも。ごめんね」  洸がそう答えると、口々に残念そうな声が漏れる。 「そっかぁ。じゃあ、今日も8時からオンラインでね」  サアヤがそんな約束を取り付けている。  今まであまり気にしていなかったけど、洸はいつも、サアヤを筆頭とした女子4人組に囲まれている。  洸の一挙一動に、黄色い声があがる。  まるでファンみたいに。  まあ、洸にファンがいるのは分からなくもない。  女子が好きそうな顔だし、女子が喜ぶようなことを自然とやってのける男だ。    ただ不思議なのは、そんな人間がなぜ私に絡んでくるのかだ。  私はあの子たちみたいにキャーキャー言わないし、喋っててもつまらないだけだろうのに。  1限目が始まるまでの数分間、机の上に頬杖をついて、私はぼんやりとそんなことを考えていた。
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