近藤武夫の金欠

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近藤武夫の金欠

 俺は金がなくて愚痴を溢す日々を送っていた。俺は先日、派遣会社から解雇を言い渡された。  真面目に働いてきたのに、なんだよ。世の中どうなっているんだ。  俺はテレビをぼうっとした状態で見ていた。隣街の銀行がリニューアルされるようだ。  銀行か。ある所には金はあるんだよな。なんで俺はこんなにも貧乏なんだ。  そんな俺の所に恋人から一本の電話がかかってきた。聡美の第一声に驚いた。 「銀行強盗しない?」  俺は耳を疑った。聡美が言うには、新しくなった銀行はセキュリティが万全ではないようだ。  俺は聡美に説得されて銀行強盗をすることにした。武器はどうするかと話し合って本物は用意できないのでモデルガンを使うことにした。
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