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貴方が好きだった。どうしようもないくらい。でも、貴方は私を絶対に選ばない。なぜなら私は、貴方の…… ハッと目が覚めた。冷や汗が止まらない。ふと周りを見渡すと、いつも通りの真っ白な部屋。窓際に生けてある椿。花言葉は 「罪を犯した女」 椿を見る度に心が締め付けられる。本当は悲しんでいいはずがないのに。もっとあの人は……。どんどん気持ちが沈んでいく。ああ、なんでこんなに落ち込んでいるのだろうか。いつだったか母が 「自分でやったことは自分で尻拭いしろ」 と怒鳴りながら説教してきたことがあった。まさにその通りだ。こんな事になるならば、母の言う通りにすれば良かったのだ。しかし、もう終わったこと。過去を悔やんでも仕方がない。そう腹を括り私は1歩ずつ今日も前を進んでいくのだった。
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