朝川瀬那

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朝川瀬那

「――なあ、逢糸(あいと)。なんで、いっつも先に帰ろうとすんだよ。一緒に帰ろうって、いつも言ってんじゃん」 「……いや、僕は別に……」  ある夏の、放課後のこと。  帰り道、何処か不服そうな声に振り向くと、そこには声音(こえ)に違わぬ不服そうな表情の男子生徒。彼は朝川(あさかわ)瀬那(せな)くん――同じ明葉(めいよう)高校、そして二年三組のクラスメイトで。
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