……うん、ほんと自分でも――

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……うん、ほんと自分でも――

「……その、ほんとにごめんね瀬那(せな)くん。その、僕のせいで……」 「おいおい、もう何回目だよそれ。流石に、耳に胼胝(たこ)が出来ちまうよ」 「……う、うん、ごめん……」  それから、数日経た放課後のこと。  帰り道、たどたどしく謝意を述べる僕に呆れたような微笑で答える瀬那くん。……まあ、それはそうだよね。彼の言うように、もううんざりするほど聞かされちゃってるわけだし。  
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