はじまり、はじまり

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はじまり、はじまり

 僕の名前は、オクウエマモル。  通称、オクマモ。   ごく『普通』の高校一年生の男子だ。  勉強も、運動も、小遣いも、家族構成も 父さんの収入もすべてが『平均値』。  僕には、二人の親友がいる。  一人目の友、ウメノタケシは頭がいい。  いわゆるメガネが似合う『秀才』と呼ばれる男。  神様は、不公平だ。  秀才君のタケシは、とにかく頭が良く、 運動神経抜群でお金持ちのボンボンだ。  これがまた、性格が超いいんだよな。  そして、もう一人の僕の友、  イノウエモトオは、とにかく優しい 優男君(やさおくん)。  彼は、怒ることを知らないまるで 仏様のような男だ。  あ、彼の成績は、中の上というところかな。  運動神経も中の上。  すべてが平均値よりちょい上のヤツ。  言い換えれば、完ぺきではないが 何とな~くできちゃうっていうヤツ。  僕たち三人は、小、中、高といつも一緒。 ついたあだ名が、上中下トリオ。  たまに、『寿司に例える』ヤツもいる。  秀才君が『特上』、優男君が『上』  まぁ、今までの説明を読めば……ね。  『平均値』の僕は…… ここでは『げ(下)』寿司に例えると『並』 なのよね……。残念だけど……。  とういうことで、これから僕の身に起こった 話をしたいと思うんだ。  これは、僕の身に起こった  『驚き』と『恐怖』いわゆる『パニック』に なったお話。  では、どうぞ……。    
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