流れ星になる

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流れ星になる

 午前0時。車のエンジンを切る。  震える余裕もなく薄っぺらいブランケットを体に巻きつけた。フロントガラスに鼻先をくっつける。真っ暗な空が近い。  星が流れ、ジュッと弾けて消える。  あれはきっと宙に印をつけている。ここまで来たよと。  あたしも跡を残したい。エンジンをかける。海に向かって。
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