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空に架かる虹を
久しぶりにみかけて
空をあおいだ
まだどことなく曇天のなか
自分を欺いてやれよ
そんな乱暴な言葉がよぎる
曇天をみるか
そこに架かる虹をみるのか
人を欺くより
自分を欺くことは容易い
その分自身を
愛することは難しい
いろんな気持ちは
みんな見えない場所に
いつかその時がきたなら
唯一の鍵を預けた君に
笑えない日だってある
何もない日にするのか
少しの感情を鳴らしてみるか
いつの間にか
笑いかたを忘れた日には
僕がまた笑わせてあげよう
なんて想いながら
横顔をそっとみている
君の彩りをみるのは怖い
透明なシャボン玉のようにいて
夏の空に浮かんでは
ぱちんと弾けてまた
新しくシャボン玉をつくるよ
頑張って近づいては
守ろうとして失敗しちゃうから
まるで白昼夢のように
ぼんやり願ったような
未来が灯りをともす
諦めたわけでも
忘れたわけでもなく
それは確かな現実が
本当はモノクロに
なりかけていた景色に
気付かされた程に
色鮮やかにうつる
預けたままの鍵が
そこにある
開く勇気より先に
心が反応する
開いてしまったら
どんなに辛いことが
くだされるとしても
一欠片を持ち寄って
何度となく君を想う
気持ちを欺くのは
むいてなさそうだ
曇天のむこうにある
綺麗な雨粒の煌めきを
それを知っていたなら
きっと色鮮やかに
景色と秒針は走り出す
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