murder mystery

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「ha ha ha ha !吉村の大根ぶりには冷や冷やしたよ」 (ha ha ha haじゃないよ) 「どういう事なんだ、説明してくれ」「説明?わたしの出番ね!」「待て弥生、私に説明させてくれ」(さすが親子) 「紫明くん、驚かせて悪かったね。トリックを説明しよう。腕利きのスナイパーに防弾チョッキの上から血糊袋を撃たせたんだ」と戸棚の上を指差すと、いつから居たのかライフルを構えた角刈りに紺色のスーツの男が気配を消していた。 「健さん、よくやった。銃を下ろしてこっちへ来なさい」 「自分、不器用ですから…」(どっかで聞いたような…) 「おそらく君は総理になった私の力を借りて革命を遂行するつもりだったろうからsorry」「駄洒落は良いッス」「ひゃーっはっは!父上ったら!」「ワハハでヤンス!」「自分、不器用ですから」一同は大ウケだ。 「総理になってしまったら色々と身動き出来なくなりそうでね。実際双葉紫明教団はカルトとして糾弾され、私は敵対勢力によって消されてしまうだろう。その前に、教団の内紛っぽく自作自演して、私は死んだ事にしたんだ。それが身を守る唯一の術だった。死体を殺 したい なんて、誰も思わないだろ?」(めっちゃドヤってやがる) 「大体の事情は理解出来ました。それじゃあ僕はどうすれば?それにお父さんはこれから死人として視認されるわけですよね?」「お、君もなかなかヤるじゃないか!」(何がだ) 「そろそろわたしに説明させてよ!」「ええ?父さんの説明欲求はまだ満たされてないぞ、出しゃばるんじゃない」「ムキー!」(なんてくだらない父娘喧嘩なんだ)
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