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それは小さな希望の芽のお話。
この町に花は咲かない。
なぜなら、呪いがかけられていたから。
古の戦の呪いとされ、今も封じ込められている魔王の仕業だとされている。
ある日、町に一輪の花が咲いた。
町の人は大喜びだった。ついに呪いが解けたのかと。
しかし、それも束の間、すぐに花はしおれて、枯れてしまった。
一人の少年が現れる。
少年はその花が再び咲くことを信じていた。
彼は毎日、枯れた花のそばに立ち、水を与え、声をかけ続けた。
日々が過ぎ、季節が巡り、ついにその日が来た。
枯れた花の茎から新しい芽が出てきた。
その芽は日に日に大きくなり、ついに美しい花を咲かせた。
町中に花が咲くようになった。
急に春が来たかのように、町のあちこちで花が咲く。
町の人々は驚き、そして喜び、再びその花に希望を見いだした。
少年はただ微笑み、"僕はただ、花がまた咲くことを信じていただけだよ。"と言った。
町の人々は少年に感謝し、彼を英雄と讃えた。
少年の信念が町に新たな希望をもたらし、
その希望は町の人々の心を「のびる」ように広げた。
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