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いつかの君へ届いてくれたら
君はここで見送ってくれた
またねと小さく手を振った
頭の中は
クモの巣状にアルファベットが広がり
心の中は
夕焼けが体を貫通するように飛び散る
僕はここで背中を見せたよ
さよなら君よと手を上げた
頭の中で
広がったアルファベットは歌いだした
心の中で
飛び散る夕焼けは紫色の闇に侵食する
誰しも僕の元から消えていくんだ
それでも愛することをやめないんだ
君さえ僕の元からいなくなるんだ
それでも忘れることをやめないんだ
いつかの君へ届いてくれたら
いつかの僕の戦いを知ったら
泣かないで言い訳を聞いてほしい
上を向いて誇ってほしい
いつかの君へ届いてくれたら
いつかの僕の戦いを知ったら
泣いていいからここにいてほしい
僕を見つつ誇ってほしい
君はここで手渡したんだよ
僕の夢から出た闇夜を
気持ちだけはと
骨が飛び出るほど感情を捨てた
言葉だけなら
擦り減る思いだけ感情にできた
僕はここでも見えなかったよ
さよなら君よと目を伏せた
気持ちだけはと
感情を捨てたのに気持ちが揺れる
言葉だけなら
減りゆく思いはここに留める
誰しも僕の元から消えていくんだ
それでも愛することをやめないんだ
いつかの君が見ていてくれたら
いつかの僕が戦い続けたら
泣かないで言い訳を聞いてほしい
上を向いて誇ってほしい
それでも思いは
届かないのは知っているから
消えていくかを見てはいるから
どうか
どうかお願いだから
いつかの君へ届いてくれたら
いつかの僕の戦いを知ったら
泣いていいからここにいてほしい
僕を見つつ誇ってほしい
いつかの君が見ていてくれたら
いつかの僕が戦い続けたら
泣かないで言い訳を聞いてほしい
上を向いて誇ってほしい
全ては形の無いものでしかないんだ
それは僕も君も
だからせめて
だからここで
だから今
だから
だから
だからいつか
だからいつか
いつかの君へ届いてくれたら
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