休める場所

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休める場所

春になる良く晴れた学校の静かな図書室…。 その図書室は結構な確率で人っ気の無い事が多く見られる。 そんな図書館の放課後、室内の端に時々休んでいる男子学生がいた。 阿久津 尚人 高校3年生になったばかり。 彼は学校では高身長のイケメンで秀才。 彼の周りには常に誰かがいて、賑やかな集団の中心人物だった。 女子生徒からは幾度となく告白されて、誰かと付き合っても長続きせず、女泣かせな所もあった。 でも彼の本当の姿はあまり見せていない。 周りと関われば関わる程、その関係性はまるで対等じゃなくなっていたのだから。 仲良くしてると思っていたら、何処かしらで彼の妬みや悪口等が聞かれ、まるで上辺だけの様な態度なのも本当は気づいていた。 そしていつの間にか自分をさらけ出す事が出来なくなってしまったのだ。 そんな関係に疲れはじめ、どこかへ逃げたかった。 そんな時に見つけた逃げ場所は図書室だった。 彼にとってはこの場所はあまり人の出入りがなく、静かに休める場所とってはうってつけだった。 そんな図書室にはいつも見かける女子生徒がいた。
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