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結局、僕達はそれ以上進むことを止めて、人形どころかその寺自体を見ることもなく、来た道を引き返した。
俯いていた仲間も、駐車場に戻って来る頃には、落ち着きを取り戻していた。
僕達は帰りの車中で、「やばい、やばい」と彼の物真似を繰り返して、散々彼をからかった。
「もうやめろって」
彼は弱々しく微笑んで、僕達がからかうのをやんわりと制止した。心なしか少し顔色が悪い気がしたけど、それは薄暗い夜の車中にいるせいだと思えた。
その後、僕達は国道沿いにあったファミレスで、かなり遅めの夕飯を食べた。それから、最寄駅まで先輩に車で送ってもらい、そこで解散となった。
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