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 その夏、僕はバイト先の仲間達と、大阪のとある場所にある寺を訪れた。  その寺は、古くなった人形を供養する寺で、境内には供養された人形が一体一体、整然と並べられている。  その数は千体とも二千体とも言われ、境内一杯に人形がひしめいていた。  その様はある種異様な光景で、さらに人形の髪が伸びると言う噂も相まって、心霊スポットとしても有名だった。 「行ってみようぜ」  誰が言い出したのか定かではないが、僕達はバイト先の休業日に五人で肝試しに出かけた。
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