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「お前ケンカとか、したことある?」
「は?」
バスケ部キャプテン乗り込み事件?以来、俺と神代の距離が、少しだけ縮んだ。
「暴走族、入ってんだろ?」
「まー、そこそこって感じ、シグレも入りたい?俺と夜まで一緒に居たいとか~?」
こいつの、ふざけたセリフと、感に触る言い方はスルーして。
「入りたくはない、けどケンカが、出来るようになりたい」
「ならさ、俺のダチ紹介してやるよ。そいつ格闘技習ってるから」
「別に、お前でよくねぇの?」
「人の体の急所とか知ってないと危ねぇ。下手したら相手殺しちまうし」
神代の言葉に、少し背筋がゾッとした。
神代の友達っていうのは、1個上で友達というより、幼馴染というやつらしい。
ほぼ毎日、神代の家に来てるという、その人に会うため、今日の放課後、神代の家に行くことになった。
廊下で神代と別れ、教室に入り自分の席に着くと、雪村が話掛けてきた。
「神代と、友達になったの?」
「イヤ?」
「べっ、別に大崎が誰と、友達になろうが私はカンケーないしっ」
「そっ、つうか教科書、見せて」
「う、ん」
俺は、いつものように机に突っ伏し、顔だけ雪村の机に向ける。
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