Chap.7

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さすがにシュウが、また育休を取るのは難しく、代わりに俺が育休を取ってサナをサポートした。 社内では”あの鬼軍曹が育休を取った”なんて、少し騒ぎになったらしいが、周りにどう思われてもいい。 子供達の世話っていうのもあったが、記憶を取り戻したサナの事が、一番気がかりだった。 記憶を無くしてた頃は、普通に眠れてたサナも、全て思い出した今、再び睡眠障害になり、俺はタクマの母親に連絡を取り、タクマのコロンを手に入れた。 やっぱ、あの時。 無理やりにでも、サナにタクマの匂いを嗅がせていれば、今の状況は変わっていたんじゃないかと、思わずにはいられなかった。 それでも、サナもシュウも変わりなく、上手くやっていってるもんだと思っていた。 * * * * * リナが2歳になって、すぐくらいに、以前から話が進んでいた、東京移転が決まり、俺達は揃って東京へ戻ってきた。 バタバタとした毎日が一段落し、俺は久々に親友に連絡を取った。 「飯でも食わねぇ?」 アイツは自分の誕生日すら、忘れてるようだった。
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