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放課後になり、神代の家に向かう。
意外にも普通の一軒家で、普通に綺麗な家で、俺の持ってたヤンキーのイメージは、神代には当て嵌らなかった。
「ただいまー」
「お邪魔します」
靴、揃えるんだ。なんて神代の行動を見てると、奥からスリッパの音がして顔を上げる。
「あら、タクマお友達?言ってくれないから、おやつ用意してないよぉ?」
「は?いらねぇし、何だよ”おやつ”って。こいつシグレ、でコレお袋」
「初めまして、お邪魔します」
神代の母親に頭を下げると、フワッとした笑顔を向けて。
「いらっしゃい。ゆっくりしていってね」
可愛らしい感じの人で、中3の子供がいるようには、見えない容姿をしていた。
「ツカサ来てる?」
「ノアちゃんのお部屋にいるわよ」
「シグレ、こっち」
階段を上がる神代の後を追いかけるように、頭を軽く下げてから階段を上がってる最中。
「タクマー、ノックしてから開けるのよ~」下から神代母の言葉が聞こえた時には遅く、神代はノックもせずにドアを開けていて、その隙間からほんの僅かだけど、下着姿の女が見えてしまった。
「ツカサっ、終わったら俺の部屋来て」
「おいっ!ノックしろっ、ばかタクマっ」
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