Chap.7

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サナがシュウと結婚して、すぐに菱川財閥は崩壊し、日本経済は、大混乱を起こした。 あんな事をやってのけたシュウを、俺は凄いと思う反面、怖いとも感じた。 それは、きっとタクマも同じだろう、と思う。 俺とタクマでは、決してできない事。 それをシュウは、サナが菱川に引き取られた時から考え、行動に起こした。 シュウの家は、世界でも名の知れた医療機器メーカーのARIMURA。 その家の一人息子がシュウだ。 けど、親父さんは特に後継者は親族に、とういう固定観念も執着もない人で、シュウの将来にも口出しをしなかった。 シュウは独自で作ったルート、情報、そしてCrowであるサーシャにコンタクトを取り、手を結び、菱川を地の底へ落とした。 俺には、知らされてなかった事だった。 俺は、単に昔シュウに。 ”将来、会社を興す予定だから、一緒にやらないか?””支えてくれる人間は、自分が信用してる人間がいいんだ”と、誘われ。 シュウとなら、切磋琢磨してやっていける、そう思った俺は、二つ返事で承諾した。 まさか、サナを守るための会社だったとはな…。
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