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数日後、社長室でシュウが、俺の目も見ずに。
「サナに、離婚を切り出した」
そう伝えてきた。
「は?なんでっ」
「神代に会わせたのは、何でだ?」
「シュウ、なんで、それ」
「サナの心の中には、神代がいる」
「だから、俺は言ったろうが、それでも結婚するって言ったのは、シュウお前だぞ?」
俺は言ったよな?サナもシュウも辛い想いをするって。
そんなのは、分かり切ってた事だったろうが。
サナから言い出すなら、ともかく、シュウから言い出すのはナシだろう。
なによりも、子供達はどうする?
こんな事になるなら…最初から子供なんて作るんじゃねぇよ。
「サナの答えは?」
「まだ、もらってない」
サナは、きっと離婚なんて選ばないだろう…、子供達のために、何よりシュウへの感謝のために。
サナは、そういう性格だから。
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