Chap.8

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<Shuu> 大丈夫だと思ってたんだ。 夫婦になって、子供も2人恵まれて。 けど、記憶が戻ってからのサナが、無理をしてるんじゃないかって、そればかりが気になっていた。 そしてシグレが用意した”アレ”。 あの日、シグレの先輩の店で嗅いだ匂いと同じ匂い、…神代 匠真の匂い。 サナは、それを布団に振り掛けないと、眠れないらしく、部屋が神代の匂いで満たされていく。 それでも、サナが眠れるんならと、俺はガマンした。が、やはり辛くて寝室を分ける事にした。 たぶん、あの頃から俺は怖かったんだ。 サナが、いつ別れを切り出してくるか、子供達と一緒に神代の元へ行くんじゃないか。 …サナが、いつ俺に愛想を尽かすのか…怖くて仕方なかった。 だから、言われる前に、自分から…。 あとは…サナの反応を確かめたかったのかもしれない。 本当に最低な事をしていて、自分でも引くレベルだ。 それでも、俺はサナを愛してる。それだけは真実なんだ。
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