Chap.8

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結婚式まで一週間、プロポーズしようとした日、その日からタクマの気持ちは行き場を無くした。 こうなって、当然の話か。 それなのに、シュウは…。 やっぱ俺には、シュウの気持ちなんて分かんねぇ。 分かりたくもねぇ。 「タクマ、ここには?」 「全く」 「俺らが、ちょっと煩く言っちまったからな」 「そうか」 誕生日にサナ達に会った事、コウキさん達に話してねぇのか。 迷惑だったのか?マジの嫌がらせに、なっちまったんだろうか。 「有村は?どうしてる?」 「アイツ凄ぇよな。マジで菱川潰しちまって」 「まぁな。でもサーシャと組んでやった事だ」 「カラスと?」 「シュウ1人じゃ、さすがに無理だろ。あんなデケェ事」 それもそうだなと、2人はすぐに納得した。 「サっちゃん会いてぇなー、子供にも会いてぇなー」 まるで、俺に連れて来い、と言ってるような言い方で、ソウタさんが口を開く。
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