Chap.8

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でも、サナさんは大丈夫なの? 子供達は?まだ小さいのに…。 重症って、どの程度の事を言うのよっ、早く、次の情報を上げなさいよ。 使えないマスコミ、ばっかなんだからっ。 私の勤め先も少しだけ関わりがあるらしく、営業部長や残ってる営業がバタバタと情報を集め始めていた。 そして、終業時間間際。 「亡くなったらしい。まだ、若いのに…残念だった」 営業部長が入手した情報が、私達の耳にも届いた。 ナクナッタ…?無くなった? そんなっ……、私と同い年で、サナさんと子供達を残して…亡くなった? 「どうやら、踏み間違いを起こした車が、有村社長の車に突っ込んだらしい」 なに、踏み間違いって…、そんな事するなら、車なんか乗らないでよっ。 車に乗ってるなら、踏み間違いなんて…、しないでよっ。 こんな事って…、あっていいの?なんでサナさんばっか、悲しい想いをしなくちゃいけないの? あんなに、いい子なのに、なんでっ、なんでっ…私は、今サナさんの傍に、いてあげられいのっ…。
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