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職場の情報で、有村さんの告別式が終わった事を知った。
うちの会社からも、上の人間が数人、参列したらしいと聞いた。
私は大崎に、連絡を入れてないままだった。
私に手伝って欲しい事があれば、大崎から連絡をしてくるはず。
有村さんの事を、私に言う必要があれば、大崎から……。
それが無いって事は、私は必要ないし、知らなくていい事なんだと、解釈した。
分かってた事じゃん、なのに私は、何を期待してたんだろう。
サナさんが子供を産んだ事すら、大崎から直接連絡は来なかった。
私が知れたのは、大崎が神代宛だと思えるメールを、櫻井さんが転送してきてくれたから。
それが無ければ、私は今でも、サナさんが子供を産んだ事すら、知らないままだった。
大崎達が拠点を東京にした事を知ったのは、職場の情報。
私には、大崎から知らされる事も、連絡が来る事も無かった。
”会わない”イコール”別れ”だという事は、あの日、理解してたはずなのに。
「バカ大崎。……会いたいよっ」
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