Chap.8

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目を覚ました大崎は、私を見て普通に、本当に普通に。 「来てたのか」 と言った。 何が、来てたのか。よっ。 もっと他に、言う事とか無いわけ? 何で、そんな普通なわけ? 「来てちゃ悪い?言っとくけど、サナさんに呼ばれたから、来ただけだから」 「そうか、サナは?」 はい?…え?なに、こいつ。 「なぁ、コーヒー買ってきてくんね?」 「はぁ?自分で行けば?」 「動けねぇし。これでも重症なんだけど、俺」 「へぇ、お元気そうで何より」 「なに怒ってんだよ、怒ってばっかいると、シワ増えんぞ」 それ、成田の帰りにユズが言った言葉じゃん。
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