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じゃあ、大崎のお母さんが、入院してた病院?
「で、アンナさん、どこ行くんですか?」
「あっ、大崎にコーヒー頼まれて」
「え?まだ、そんなの飲んじゃ、ダメじゃないかな?」
「え?」
確かに、言われてみれば術後間もないのに、コーヒーなんて体に良くないよね?
「アンナさん、来てくれてありがとうございます」
「サナさん…」
「なんか私テンパっちゃって、大事な人が傍にいれば助かるって、…私が、そうだったから。あっ、記憶喪失でしたけどねっ」
サナさんは、そう言って舌をペロっとだした。
そうか、サナさんが目を覚ました時、神代はサナさんの傍を離れなかったって、大崎が言ってたっけ。
でも、私は……。
「シーくん、これから大変だと思うんです」
「え、」
「体治ったら、会社の事あるし…。たぶんシーくんが社長になるから」
「大崎が?」
そこまでは、思いつかなかった。というより、大崎の会社でのポジションなんて知らなかった。
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