Chap.1

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ツカサとタクマのおかげで、俺は強くなった。 俺をリンチしてた組員も返り討ちにしたし。 今まで、俺に因縁つけてた学校の奴等や、他校の生徒ともケンカで勝てるようになった。 ただ、その一方で敵は増えた。 勝っても満たされない。 なんのために強くなった。 なんのために、ケンカなんかしてるんだ。 バカにされたくない。 見下されたくない。 桐島組なんて関係ない。 俺は、大崎だ。 ケンカする日々を送り、俺の生活は荒れていった。 売られたケンカは絶対買う、そして勝つ。 すると、女が寄ってくるようになる。 名前も知らないような女とヤる。 シュウやサナには、顔向けできないような俺になっていった。 そして中学を卒業し、春休みの或る日。 俺は、複数人の男達に囲まれた。 組の若いモンが、仕向けた奴等だった。 俺は、相当嫌われてるらしい。
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