Chap.1

20/26
前へ
/250ページ
次へ
相手が複数だろうと、いつものようにヤれば大丈夫、勝てる。 と、思っていた。 だけど、結果は…。 「ゲホッ、」 俺が、地面に蹲っていた。 「調子こいてんじゃねぇぞっ」 「これに懲りたら、大人しくヤられてろっ」 俺が戦闘不能とみなし、男達は去っていった。 「っざけんな、…道具持ってるとか卑怯だろっ、ゲホッ」 相手は10人。 素手でも五分五分、勝てたらラッキーみたいな状態。 自分に”勝てる”と、言い聞かせて、いざ!って時、10人が各々の武器を所持していた。 「ムリに決まってんじゃんか、クソッ!」 蹲ったまま文句を言い、道にそのまま横たえる。 暫くすれば、動けるようにもなるだろう。 幸い、ここはあまり人が通るような場所じゃないし、通報される事もなさそうだ。 なのに、なんで。 お前が、こんなとこ通るんだよ。 「大崎っ!?え、ちょっと大崎っ」
/250ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加