Chap.1

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廊下に出てた生徒達が戻ってき始めると、神代は「またな」と言って教室を出て行った。 マジでアイツ何しに来たんだ? 俺の噂を信じて利用したいのか? 神代は、どう見ても真面目な生徒では無かったから、俺に用があるとしたら”俺の家”に興味を持ってるとしたら納得がいく。 神代は毎日数回、俺の教室に現れた。 「なぁシグレ、携帯教えてよ」 「慣れ慣れしい、携帯なんか持ってない」 「はっ?」 「えっ」 神代と同時くらいに、隣の雪村も同じような反応をした。 「なぁに、雪村サンもシグレの連絡先知りたかった~?」 おちょくるように言う神代に、雪村が睨みつけながら口を開いた。 「話し掛けてこないで、私アンタみたいなの嫌いなの、視界に入ってこないで」 「はーいはいっ、じゃシグレまたな~」 教室を出て行った神代に、廊下で待てった女が、すぐに絡みついてきて、2人で歩いて行った 「なぁ、神代ってどんなヤツ?」 「え、私に聞いてる?」 「お前以外いる?」 俺は神代の事を何も知らない、何で俺に構うのか、どんなヤツなのか…
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