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さてそんな風に思いながら数軒回ってみましたがそれらしい影や痕跡は無しの礫です。
昼間には姿を現さないとかそういう法則でもあるんでしょうか?
今回もアンドロイドを雇っていたスーパーに話を聞いても先日返したはずの一点張りでしたし、本当に何も分からないままです。
(うーん、ここまで空振りだと若干悲しいですね)
マスターも羽菜さんも頑張ってくれているのに私だけが何にもできないとそれはそれで悲しい。
せめて何か一件でも手掛かりとなるものがあればいいんですけど。
そんな事を考えていると少し先の信号をおばあちゃんが渡ろうとしてます。
それはいいのですが問題はその信号がもうすぐ赤に、まずいですねあれ間違いなく!
「おばあちゃん!赤信号ですよ!!」
叫びつつ全力でダッシュし信号が赤に変わる前にその肩を掴んで引き留める。
そのままゆっくりと元の位置に戻すといきなり声をかけられたのかおばあちゃんは驚きの表情のままでした。
「あれ?赤信号になってたのかい?」
「そうですよ、気を付けてくださいね」
なんとか信号の位置まで一緒に戻った後、すぐに車が数台通っていきます。
あのまま進んでいたらきっとマズい事になってましたし、本当に良かったです。
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