プロローグ

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プロローグ

 幼い頃の記憶だと思う。  だと思うっていうのは、確かじゃないから。夢かも、とも思うから。  とにかく、目の前が、全部黄色。綺麗な黄色に圧倒される。  空は、真っ青。白い雲。  けれどその後、とてつもなく、怖い感覚。  で、最後は、ほっとする。  色がついてるのは、最初の、黄色だけ。あとは、暗い。    記憶なのか夢なのか、誰にも確認しないままもう二十七。  こんなとりとめもないもの、誰にどう聞くのかも、分からない。  自分も、普段は完全に忘れていて。  でも、何だか時折突然、浮かぶ情景と、感覚。  すごくささいなこと、なんだけど。  ……もしかして、これ、一生たまに思い出しながら、生きていくのかなと思ったりする。 プロローグをお読みくださった方へ。 ◇ ◇ ◇ ◇ どうしてもこのお話を書きたくて、2024年5月。アルファポリスのライト文芸小説大賞に参加して、完結しました。 こちらでもお読みいただきたくて、転載していきます✨ 切ないとこもあるかもしれませんが、いろいろ詰め込んでおりますので、楽しんでいただけたら嬉しいです…。 悠里
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