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講義が終わり…
あ…
こいつらに…
聞いてみようかな
「なあ…空閑、桜井」
「何~?」
「何だ?」
「男が男に…電車で痴漢しようと思ったら…どんな事すると思う?」
「……え?何その質問…」
「ん~…その人の性癖と、ヤる気度によって違うんじゃない?」
「……そう」
「…え?柊崎……え…それは……殴ってやったのか?!」
「………」
殴れないよ
俺の…知らないとこで起きてるんだから
男が…男に?って思ってたけど
俺だって雪の事好きになったし
そういう事したいと思うし…
不思議な事じゃないんだ…
「柊崎…病院…行かなくて大丈夫か?」
桜井が心配そうに見てきた
「……病院?」
「いや…そこまでじゃないならいいんだけど」
「…俺…具合悪そう?」
「いや、具合悪そうには見えないけど…」
「……っっっ……くっ…っ…くっくっ……ぶっ…!…ぶは~っはっはっはっ…無理!無理無理無理ひ~っひっはっはっ…」
何なの?こいつ…
こいつの頭ん中どうなってんだろ
でも、そんなの気にしても俺が疲れるだけだから
と、桜井も思ってるに違いない
「は~っ…くるしっ…はぁっ…はぁっ…だ…大丈夫だろ……何処を…何で触られたのかは知らんけど、黙って触らせてる様な奴かよ」
「……その…触られてる間が問題だろが!」
「諦めろ。どうせ、今に始まった事でもなければ、本人さほど気にしてないだろ?」
「………」
「え?え?何?……柊崎の話じゃないの?柊崎の知り合い?ってか、空閑、酷くない?」
酷いよ
けど、多分空閑の言ってる通りなのがムカつく
全然言い辛そうじゃなかった
痴漢専門家みたいに、対処方法知ってて
俺が今更気付いただけで
今更気にしたって仕方ないんだろうけど…
「ムカつく!気になるもんは気になるだろが!ってか、黙って触らせてたんだよ!」
「えっ?!抵抗出来なかったの?!」
「へぇ~?やっぱ面白い奴。なあ、今度ちゃんと会わせてよ」
何が
どこが面白いんだよ?!
馬鹿じゃないの?!
「お前は、完っ全に嫌われてるから無理だな」
「ええ~?俺、君達の救世主だよ~?」
「自業自得だ。あんな馬鹿な真似するからだ」
「え~?楽しかったなぁ。また夏希の事抱いていい?」
「「はあ?!」」
何でこいつはイチイチ…
「何?!どういう事?!ちょっと…ちょっ…ちょっと待って……心の準備が…」
「桜井…落ち着け。んな訳ないだろ」
「夏希って、耳、超弱いのな?可愛いかったなぁ」
「みっ…人の弱点を公表するな!」
「えっ?!マジで?…マジで空閑と柊崎…」
「だから、んな訳ないって!空閑!!話をややこしくするな!」
人に誤解を与える天才だな
ってか、自分も被害者になってんのに、どうなのよ?
「桜井…夏希の言った通りだ。夏希は遊び。だって…本命はお前だから」
「……なっ?!……はあっ?!」
「…ぶはっ…!!はあ~っはっはっはっ…桜井っ…顔…顔…ひ~~っはっはっはっ...」
「おい!空閑お前!!」
疲れる…
何で自ら疲れる事を続けようとするんだ
こいつなら
笑い死ねる可能性あるな
雪…オススメだぞ
いや...死んじゃダメだった
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