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不思議ちゃんだ宇宙人だ野生動物だ人外だとは内心言っていたけど、さすがにこれは…… 頭の整理が追いつかない。 何世紀?数千年?ずっと?? どこぞの歌詞のようなそんな話がこんなにもポッと出て来てしまっても良いのだろうか。 いや、そもそもそんな途方も無い話を信じられる筈も無い。 「じゃ、じゃあ…… 俺ってそんなに生きてるんですか?記憶には無いけど…え、じゃあ貴方はお幾つ…?いや、人間じゃないですよね。一体何者」 情報量の多さに脳内がパンクして一気に問いただしてしまう。 これはいわゆる前世だかんだのって話になるのだろうか。俺には記憶が無くて、彼にはある?俺は恐らく、いや確実に人間だとは思うけども彼は確実に人間じゃない。 そこからして彼と俺は決定的に何かが違う。 「だから混乱させたいわけじゃないと…一気に話してしまうと君が大変だ」 俺の焦りに反して彼は困ったように眉を下げ、次は答えを渋る。 そんな彼の腕を逃がさないとでもいうように力強く握って答えを促した。 「……ただ確かな事は、君自身は数千年も生きていない。記憶が無い事も当然、普通の人間だ。だが俺はずっと生き続け、記憶もある。勿論人間ではない、年齢なども数える事は不可能だ」 その答えを聞き、何かがストンッと心に落ちたように粗方のモヤモヤが晴れて納得がいったような気がした。 彼のおかしな言動や常人にはあり得ない行動。……まあ、数千年も生きているなら何故人間の感情や生活においては学んでいないのかという謎だけは残るが。
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