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ハイバネーション。私は既に知り過ぎていて、何分融通の利かない頑固者に為っていました。盛下さんはそれを見越し、閃光で私を殺めたのです。「目は覚めたか。三郎太…俺が人に戻るか三郎太が蘇るか風神様が問われた。三郎太次第と風神様は仰る。三郎太…俺は竜巻から人に戻るべきか?この侭では俺は竜巻として生涯を終えてしまう。」崇さんが夢枕に立っていました。私は夢心地で崇さんの話を聞いていました。「それは素晴らしい。崇さんは竜巻として生涯を終えるんでしょう?私には為すべき何かがまだ在ります。」私は自信を持ち、自然な様に言いました。「そうだな。」崇さんは目を逸らし、笑んでいるかどうか分からない表情を浮かべていました。
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