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七転び八起き。と言うのは起き上がったら負けと私は思っています。だから、崇さんに幾らやり残した何かを訴え掛けても意味無し。私は閃光で射抜かれ死した者。ホントは七転八倒が勝ちなんです。「う、うわっ!!」三間(5.46mくらい)はある大きな熊が眼前に現れました。これは盛下さんなりの思いやりに違いありません。俗に言うワンチャン、ワンチャンス…こんな化け物では、慥かにそこいらの狼の方が可愛らしく思えはしますが、狼でも私は無理だとします。この大きな熊が私に気付いてなければ…勝ち…私の勝ち…責任に至るでしょう。「グォ〜っ!!」大きな熊が猛りました。私は真剣に我が胸に問い質し、非礼を詫たがっていました。この巨熊(きょゆう)が一体何故…。否、強気な私は自分中心にしか考えられなくなり、自身の手持ち無沙汰で賄えやしないか?と巨熊を侮り始めていたのです。熊害であると私は正義感を滾らせ始めていたのです。
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