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加えてもうひとつ、地上の方の九龍城砦内で医師として活躍してくれていた鄧一家にも、この地下街含めた砦専属の医師として従事してもらえるよう、周隼から直々の願いが下されることとなった。とりわけ若き鄧海と鄧浩の兄弟は焔の邸内に住居を与えられ、春日野夫妻らと共に尽力してもらうこととなった。
そして、新たにこの香港にて事務所を構えることが決まった遼二の任務は、焔の懐刀として遊郭街を含めた地下街全体の統治に尽力することだ。むろんのこと、日本に拠点を構える父親と連携した始末屋としての仕事にも従事していく。
かくして九龍城砦地下街は若き焔ら若人たちの新しい体制の下、これまで以上に勢いのある世界屈指の遊興街として再出発することになったのだった。
第一章 - FIN -
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