フラッシュバック

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 スターバックスのカウンターの前には2人ほど並んでいた。今のうちにもう一度練習しとこう。キャラメルフラペチーノ→トール。よし完璧。  僕がカウンターの前にいくと、若いお兄さんがいらっしゃいませと対応してくれた。お兄さんからはフワッといい香りがしてきた。  ん。この香りはどこかで嗅いだことがあるな。どこだっけか…。僕は鼻をすんすん、すんすん鳴らしてこの香りの記憶を辿っていた。  「お客様、ご注文はお決まりですか?」  「えっあっあっ、か、カラメルふらふらフラベベ…」  突然、話しかけられたので慌ててしまって、うまく言えなかった。  「キャラメルフラペチーノでございますか?」  お兄さんがいうので、頷いた。  「かしこまりました。サイズはいかがなさいましょうか?」  「あ…… えっМ… じゃなかった…あの真ん中ので…」  「トールですね。かしこまりました」  もうボロボロだった。
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